マイクロマシン技術研究開発プロジェクト(1991-2000年) MMPJアーカイブ
PJアウトカム > 4.3 産業波及効果:ベンチャー企業の設立
まえがき(総括)
1.PJの背景・技術開発の概要  4.1 技術の実用化
2.研究開発成果の概要   4.2 特許の出願・取得
3.研究開発成果の評価  4.3 ベンチャー企業の設立
4.産業波及効果    > > >  4.4 マイクロマシン展の活況
5.主要分野の成果波及と将来展望  4.5 国際標準化の進展

  産業波及効果:ベンチャー企業の設立

 マイクロマシン技術プロジェクトで開発した技術をコア技術として幾つかのベンチャー企業が設立された。

  A 社  
 人工筋肉アクチュエータは広い応用分野のある技術である。A社はその用途開発を兼ねながら、研究開発を進める企業をアメリカに2002年頃に設立した。この企業は実験キットを製作販売したが、平成19 年度で約5万セットを完売し、現在次の発電キットを製作販売中である。この企業の開発テーマに日本の企業支部も参加し、新応用分野を開拓研究中である。2006年現在、研究費受託は数十億円/年の実績をあげている。

 B 社  
 人工筋肉アクチュエータはその後発電用部品として実用化し将来有望な製品となっている。波力を利用する発電装置として具体化し、新規に企業を2006年に日本に設立した。2010年頃には数千億円の売上を目指すという壮大な計画となっている。

 C 社  
 このベンチャーは大学の研究成果をシーズとして医療用機器を製造販売する企業として2000 年頃に設立されたが、マイクロマシン技術プロジェクトで開発された形状記憶合金コイルの技術に興味をもち、開発企業がコイル製造を中止したことからこの企業より製造技術一式の譲渡を受け点字用機器の部品として商品化を検討している。

 大学の研究支援機関(大学発ベンチャー)  
 大学における開発技術を産業界に活用する気運は最近活発になってきたが、その誘引は企業より大学に転出した人が率先して行っている。H教授は、自己の研究支援の目的から研究設備受託、改造等を行う研究開発ベンチャーを立ち上げている。このような研究開発機関は他大学でもみられる。
  
(マイクロマシン技術に係るアウトカム調査報告書(2007年3月、NEDO調査)より)

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