量子干渉効果による小型時計用発振器の高安定化の基礎研究(HS-ULPAC) 2019-2023
* 本研究は、防衛装備庁が実施する安全保障技術研究推進制度JPJ004596の支援を受けたものである。
研究開発アウトライン
1.研究目的2.研究概要 | 3.研究内容
 1. 研究開発の目的
 小型時計用発振器の基礎研究によって、安定性阻害要因を根本から解明し、自動運転技術の信頼性向上、物流倉庫や工場における自動搬送装置及び空飛ぶクルマ等の自律型移動体への適用並びに移動通信業界で使用される第5世代以降移動通信基地局ネットワークへの貢献に資するHS-ULPACの実現を目指すことを目的とする。
 2. 研究開発の概要
 原子時計の車載や次世代移動通信基地局への設置等を想定し、測位衛星からの電波が途絶しても高精度測位を維持するための小型時計用の高精度発振器の実現を目指し、測位衛星搭載用時計の発振器と同等の性能を有し、かつ手のひらサイズで低消費電力の小型時計用発振器を高安定化するための基礎研究として、主要な周波数変動要因の解明及びプロトタイプでの実証・評価等を実施する。
 
 地上発信電波を利用した差動測位の概要
 3. 研究開発の内容
 (1)要素課題
 
解明すべき要素課題
 
 (2)実施内容
 要素課題に取り組むために、一般財団法人マイクロマシンセンターでは
HS-ULPACの量子部の設計及び試作を実施する。国立研究開発法人産業技術総合研究所ではHS-ULPACの周波数変動要因を解明する。また、HS-ULPACのプロトタイプモジュール試作を実施し、その周波数安定度を評価する。日本電気株式会社では環境変動に対する周波数変動要因を高精度に評価する技術の確立に取り組む。株式会社大真空では高性能化・小型化・低消費電力化水晶発振器の設計及び試作を実施する。
 
 
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