No.2005-01
2005年1月11日発行

ニ ュ ー ス 目 次  

Ⅰ 国内外トピックス

  1 2004年マイクロマシンセンターの10大ニュース
  2 第32回Top Management Seminar報告

Ⅱ マイクロマシンセンターの動き
  1 第4回MEMS信頼性評価技術調査委員会の開催
  2 第4回次世代MEMSプロジェクト委員会の開催
  3 第13回ファンドリーサービス産業委員会の開催
  4 MEMS―ONE関係委員会(NEDO委託研究)の動き
   (1)第6回ソフトウェア委員会の開催
   (2)第3回普及活動検討委員会の開催

Ⅲ 行政動向
  1 12月の月例経済報告
  2 平成16 年度の経済動向及び平成17 年度の経済見通し
   (1)平成16 年度の経済動向
   (2)平成17 年度の経済見通し

  3 平成17年度経済産業省予算の概要について

Ⅳ 海外からの訪問者
  1 米国・豪州教授の来訪

Ⅴ 外部団体情報
  1 2005国際ロボット展及び第36回国際ロボットシンポジウムのお知らせ

Ⅵ イベント案内
  1 当センター主催のイベント
  2 その他のイベントのお知らせ

Ⅶ その他会員への情報 
  1 ロボット3団体合同賀詞交歓会のご案内 
  2 第3回マイクロ・ナノ先端技術交流会の開催案内

  
ニ ュ ー ス 本 文

 


1 2004年マイクロマシンセンターの10大ニュース


 輝かしい新年を迎え、謹んでお慶び申し上げます。本年もよろしくお願い申し上げます。
さて昨年(2004年)を振り返りますと、社会面ではアテネ五輪で日本勢の活躍が目立ち、史上最多に並ぶ16個の金メダルラッシュに沸き立ったという明るい話題があった反面、国内外で大きな災害の多い一年でした。国内では相次ぐ大型台風による豪雨災害、最大震度7を記録した新潟県中越大地震(11月)、海外では16万人を超える被害者を出したインド洋大津波(12月)と立て続けに超特大の災害が発生しました。またイラクを中心とするテロ破壊活動もなかなか収まらず、昨年も暗いニュースが多かったように感じます。一方経済面では、今まで好調だったデジタル家電に一服感が見られるものの、中国景気に牽引される形で、わが国の素材産業を中心に活況を呈し、また企業収益の大幅な改善も見られ、概ね景気は回復基調の感があります。
 このような状況の中で、当センターでは今や第2の半導体産業となりつつあるMEMS産業のソフトインフラを強化すべく、昨年6月よりMEMS-ONE(MEMS用設計・解析支援システム)の開発に着手しました。さらには、将来のわが国MEMS産業の国際競争力を確保すべく、次世代MEMS/マイクロマシンの基盤技術分野への挑戦の準備活動を開始した年でもありました。以下当センターの十大ニュースをご覧いただき我々の活動状況をご理解いただければ幸いです。

 (1)理事長の交代
  平成16年3月31日付けで下山敏郎理事長が退任され、同年4月1日付けで、三菱電機株式会社 執行役社長 野間口 有(のまくち たもつ)氏が新理事長に就任されました。
 下山敏郎前理事長には2期4年に亘り、大変ご苦労様されました。今後は、当センターの名誉理事長としてご指導いただきたく、引続きよろしくお願い次第です。
  野間口 有 新理事長は、平成15年6月より三菱電機株式会社執行役社長に就任されておりますが、開発本部長時代には当センターの推進する国家プロジェクト「マイクロマシン技術の研究開発」にも参画された経験もあるとのことで、MEMSの産業化、次世代技術分野への挑戦等、当センターの今後の業務運営に対しまして、強い指導力を発揮していただけるものと期待しております。

 (2)国・NEDO「MEMS用設計・解析支援システム(MEMS-ONE)開発プロジェクトスタート
   「MEMS用設計・解析支援システム開発プロジェクト」は、6月30日に第一回目のプロジェクト推進委員会が開催され、プロジェクトの本格的な活動がスタートしました。
  この委員会には、関係者41名が出席する盛大な発足会となり、MEMS-ONE(MEMS OpeNetwork  Engineering System of Design Tools)”と命名されました。
  本プロジェクトの活動拠点として、当センター内に「MEMSシステム開発センター」も設置され、事務局活動もスタートしました。本プロジェクトには、プロジェクト推進委員会の小委員会として、ソフトウェア委員会、知識DB委員会、材料・プロセスDB委員会、普及活動検討委員会、知的財産権委員会の5つの委員会があり、プロジェクト開始以来、活発な活動が行われています。特に、ソフトウェア開発に係わる技術的な課題検討をサポートする、ソフトウェア委員会、知識DB委員会、材料・プロセスDB委員会の活動が盛んです。
  また、本プロジェクトでは、成果の普及が求められているため、プロジェクトの実施中に普及活動及びサポート体制の構築等を行う必要があり、この役割を普及活動検討委員会が担っています。この活動に関連する「MEMS用設計・解析システムの波及効果と普及活動に関する調査研究」業務がNEDOより受託され、普及活動検討委員会と連動して、サポートセンターのシーズ創りが進められています。

 (3)第10回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム大盛況
  第10回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウムが11月11日、科学技術館において、経済産業省及び新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の後援を受けて開催されました。今回は「マイクロマシン技術と安心・安全な高度情報化社会」、「新しいMEMS・システム・テクノロジー「MEMS研 究開発のための政策動向」をテーマとして、海外から4名、国内から11名の講師を招待し15件の講演を行いました。内外の一般参加者、発表者、招待者、報道関係者等を含めた全参加者数は359名で、昨年度を20%も上回り、特に国内の一般参加者数はこれまでの最高となりました。タイムリーな話題を提供して頂いた国内外の講演者の方々、プログラムを立案して頂いたプログラム委員会の方々による努力のおかげで今回のシンポジウムは大成功となり、マスコミでも講演内容が取り上げられるなどの大きな反響もありました。
  2005年は11月10日(木)に科学技術館で開催します。
  
 (4)第15回マイクロマシン展の出展者数が過去最高
   マイクロマシン展の出展者数、出展小間数は昨年の記録をさらに更新し、出展者数は247団体、 出展小間数は352小間に達し過去最高となり成功裏に終わりました。また、入場者は最終日の雨模様にもかかわらず8,213人と盛況でありました。この出展者数及び出展小間数の増加に伴い、マイクロマシン展の展示会場として初めて科学技術館一階の全ホール、準備室及びラウンジの一部に加え、2階の一部も使用して開催しました。このように開催毎に盛況になってきている背景には、マイクロマシン、MEMSという言葉が先端技術のイメージを伴った形で多くの人に知れ渡ってきたこと、及びその産業化の進展が上げられます。
  2005年は11月9日(水)~11日(金)に科学技術館で開催します。

 (5)平成18年度以降の新規プロジェクトの立ち上げを目指し「次世代プロジェクト検討委員会」 を設立
  マイクロマシン/MEMSにおける基盤技術の確立と産業化が押し進められていますが、さらにナノテクノロジーやバイオテクノロジーの研究開発の成果を含めたMEMSの高度化に向けた基盤技術確立のためのプロジェクトを立ち上げるべく、財団法人日本機械システム振興協会より平成16年度委託事業として調査研究を受託しました。
  次世代MEMS基盤技術確立の位置付けとして、平成18年度大型プロジェクト化を目指し、先端企業および大学、国研先端研究者を一堂に会し東京大学下山勲教授を委員長として調査研究委員会を設置、社会ニーズに関する調査、洞察から「安心安全」「環境エネルギー」「医療福祉」「情報通信」「自動車」の五つの展開領域を想定、そこに向けたインパクトのある先端的技術展望や意欲的な技術提案をベースに「ファインMEMS」基盤技術のコンセプト作り、取り組み技術分野の抽出など、着々と提案書の骨格を作り上げています。
 
 (6)ホームページによる情報発信の強化
  16年当初に当センターのホームページの全面的な刷新を図りました。今やインターネット社会においてはホームページがその組織の顔となっていますので、コンテンツ類の充実はもちろんのこと、デザイン面でも細心の注意を払い、鋭意拡充につとめています。現在、センター全体のホームページ以外にも、MEMSファンドリーサービスのサイト、MEMS-ONEプロジェクトのサイト「MEMS-ONEひろば」等々個別の活動ごとに独立したWEBサイトを設けて、迅速かつ適切な情報発信を行っています。
  特筆すべきことですが、このようなホームページ編集を担っているWEBクリエータはすべてセンター職員で、その数も能力も増大しています。この勢いでは、やがてWEB工房の事業展開も夢ではないのではと皮算用をしています。
  
 (7)第10回マイクロマシンサミットがフランス・グルノーブルで開催
  国際マイクロマシンサミットは日本がイニシアティブを取り1995年に第1回を京都で開催して以来、 開催希望国の持ち回りで毎年開催されており、第10回サミットが5月3日~5日の3日間、フランスのグルノーブルにおいて、欧州のNEXUS、CEA LETI、MINATEC、FEMTO-STの4研究機関の共催で開催されました。今回は23ヶ国・地域からこれまで最高の108人が参加し、日本からは代表団4名とオブザーバー3名の計7名が参加しました。マイクロマシンに関する教育、技術動向、政策やトピックス等について現状や将来展望に関する合計56件(日本からは4件)の発表がなされ、自由に議論し、世界のマイクロマシン開発の進展に大きく寄与しました。
  次回の第11回サミットは平成17年5月 1日~3日にアメリカのテキサス州ダラスで開催されることが決まりました。

 (8)MEMSファンドリーサービス産業委員会(FSIC)の活動拡大
  MEMS技術の産業化を進めるために平成15年7月に発足したファンドリーサービス産業委員会は、 順調に活動を推進しています。FSICの構成メンバーも発足当初の6企業から11企業・団体(準会員 を含む)へと大幅に拡大してきています。当FSICの合同広報活動の一つとして関東(東京)と関西(京都)で年2回交互に開催している初心者・中級者を対象としたMEMS講習会も、MEMSに対する関心の高さから毎回活況を呈して来ております。また、MEMSファンドリーサービスの拡大・強化を図るため、ネットワークシステム構築についても検討を活発に進めています。FSICの活動内容を広く知って頂くためにホームページ(http://fsic.mmc.or.jp)のさらなる充実を図っています。
  
 (9)MEMS産業化共同調査委員会の活動活発化
  平成15年度から3ヶ年事業として始まったMEMSプロジェクトを後押しする狙いのMEMS産業化共同調査研究委員会の2年目の活動として、MEMSユーザとファンドリーとの接点づくりの施策をファンドリーサービス産業化委員会に提言しました。  
  また海外の主要な展示会であるハノーバーメッセ(ドイツ)とCOMS(カナダ)におけるMEMS関連企業の連携づくりの実態調査、およびアジアの中でも比較的MEMSやナノテクの先進開発国である台湾とシンガポールの研究機関・企業の取り組みの実態調査しました。更に第15回マイクロマシン展に出席のため訪日した台湾の大学・企業のメンバーと互いの活動紹介や意見交換を行い友好な関係づくりも推進しました。

 (10)日本発のMEMS関連世界標準の採択化
  マイクロマシンセンターでは、日本がMEMSの標準化分野で主導的な役割を担うべく、標準化事業委員会のもとに専門用語委員会、材料特性標準化委員会、薄膜材料の疲労試験関連委員会を設置してマイクロマシンおよびMEMS専門用語、引張試験法及びその標準試験片、さらに疲労試験の国際規格化を推進しています。
  10月にソウルで開催されました国際電気標準会議(IEC)にて専門用語についてCDV(Committee draft vote)が了承され、最終段階のFDIS(Final draft international stanndard)化が決まり、引張試験法及びその標準試験片はCD(Committee draft)が了承され、CDVを提出する段階に至り、国際規格策定が目前に迫ってまいりました。
  疲労試験については規格化への第一歩であるNP(New work item proposal)を提案する段階であり、推進委員会と疲労試験の研究を進めている大学、産総研からなる調査研究委員会の二本立てで国際規格提案を進めています。
 

2 第32回Top Management Seminar報告


 第32回Top Management seminarが12月17日(金)~18日(土)、熱海にて開催されました。このセミナーは吉見武夫会長(㈱オムニ研究所社長)を中心に、半導体・PDF関連のデバイス・材料・装置メーカ、大学、投資機関、コンサルタント、自治体等幅広いネットワークを構築しているTMS会(会員は850社、1200名)の恒例の情報交換の場である。 今回の出席者は約150名であった。セミナー講演者9名の各界の有識者からのもので、半導体、MEMS等に関連する分野で活動する者にとっては参考になるものが多く感じました。
 具体的には青森県副知事からの“FPD産業の集積地”を狙ったクリスタル構想、シャープ㈱フェロー枡川氏の“日本の強みはすり合わせ型垂直統合である”、産総研高木チーム長による電子タグ類のプライバシーとセキュリテイの課題、千葉大未来ロボット技術センター所長の古田氏からのロボットテクノロジーの進化とロボットの一般向け普及活動、ソニー顧問の牧本氏からのソニーの差異化デバイス戦略、半導体産業新聞編集長泉谷氏からは次の半導体を牽引するのはデジタル情報家電で、日本の強みが発揮される等の興味ある内容でした。
 MEMSの機能が多方面で認識され各種機器への応用展開が始まっています。MEMSの更なる産業化と日本の産業界全体へのインパクトの大きさを考えると業界や国レベルでの一層の施策の必要性を痛感する次第でした。


  

1 第4回MEMS信頼性評価技術調査委員会の開催

 第4回MEMSの信頼性評価技術に関する調査研究委員会(委員長 石川雄一 独立行政法人産業技術総合研究所)が12月21日(火)に開催されました。今回の委員会では、可動デバイス、センサーデバイス、実装・トライボロジー、材料特性・計測法、および総説の5分科会で査読した88件の論文について、信頼性評価の全体像およびそれぞれの分野での研究特徴や課題について検討されました。これらの文献調査と5分科会での更なる課題抽出を基にして今年度の事業報告をまとめることが了承された。


2 第4回次世代MEMSプロジェクト委員会の開催

 プロジェクトにおいて取り組む技術分野や成果が貢献する社会や産業領域に関し、次世代プロジェクト検討小委員会(委員長:東京大学 下山勲教授)の第5回を12月8日(水)に第6回を12月17日(金)にそれぞれ開催し、その間、小委員会委員での個別検討を重ねながら精力的に進めてまいりました。
 また、本委員会各委員から、取り組むべき技術について再度密度を高めた提案の提出や委員長の下山先生を交えた個別ヒアリングを行い、先端的で社会貢献の大きな次世代MEMSとしての「ファインMEMS」基盤技術開発の取り組み分野を3グループ抽出しました。これらについては、12月22日(水)に開催された平成16年度第4回マイクロ・ナノシステムデバイスに係る加工組立・計測評価・ハンドリング技術に関する調査研究委員会(委員長:東京大学 下山勲教授)に正式に提案し、活発な議論のもと概ね了承されました。さらに、提案書の全体と調査報告書について、密度の濃いものとするべく検討中です。


3 第13回ファンドリーサービス産業委員会の開催

 第13回ファンドリーサービス産業委員会(委員長:オリンパス(株)、三原孝士氏)が12月24日(金)に開催されました。
 ファンドリーサービス産業委員会の今年度の事業内容に関する主な議論の概要はつぎの通りです。
 (1)ネットワークシステム構築について
  ・コンサルテーション機能について:MEMS産業化共同調査委員会(委員長:オリンパス(株)、太田 亮氏)が作製した代表的な問診表(案)について検討し、ユーザーへの対応方法(プロトコル)(案)に ついて検討し、ファンドリーの顧客対応手順案を作成した。次回委員会で完成版(案)の審議を行う。  また、MEMS用語集の作成に関しては、MEMS-ONEプロジェクトのソフトウエア委員会に提案して、 MEMSファンドリーの説明用統一用語集としてまとめることを依頼する。(シソーラスの開発をH17/4か らの研究開発課題に入れて貰う)
  ・ネットワーク拡大方法について:各地域の大学の持っているベンチャーラボ的な組織、および各地 域の工業技術センターを含めたネットワーク構成の構築を検討する。
 (2)第4回MEMS講習会について
  第4回MEMS講習会の開催内容について検討し、以下のとおり決定しました。
  ・第4回講習会開催概要:開催日;2005年1月17日(月)13:00~17:50~19:00
                   場 所;ぱるるプラザ京都(JR京都駅前)
  ・MEMSの設計から加工・製造プロセスに関する各専門企業の講演とMEMS応用例の講演の間に、 各企業によるMEMS相談会(パネルデスカッション形式)の時間(30分間)を設ける。
 (3)第15回マイクロマシン展での出展者プレゼンテーション結果
  ・マイクロマシン展の最終日11月12日(金)に科学技術館の会議室で開催され、当委員会の活動 紹介と委員企業の得意技術紹介を行った。参加者数:86名と盛況でした。
  ・マイクロマシン展結果:出展者数;247団体、出展小間数;352小間と過去最大
                  入場者数;8,213名
  ・次回マイクロマシン展開催予定:2005年11月9日(水)~11日(金)
                    科学技術館(東京・北の丸公園)
 (4)MEMS-ONEプロジェクト関連報告
  ・MEMS-ONEプロジェクト成果の普及活動の一環として、当センターのホームページ上MEMS-ONE クラブ運営、会員登録を開始した。
 (5)各社の得意技術紹介
 沖電気工業(株)小澤信男委員から自社の技術紹介が行われた。
 (6)その他
  ・三原委員長より平成17年度からの当委員会委員長候補として、松下電工(株)の毛野拓治氏が 推薦され、了承された。
  ・次回第14回ファンドリーサービス委員会は2月23日(水)14:00~17:30~に開催する。


4 MEMS―ONE関係委員会(NEDO委託研究)の動き

 (1)第6回ソフトウェア委員会の開催
  第6回ソフトウェア委員会(委員長:オリンパス 三原孝士氏)が12月21日(火)に開催されました。 第2回から第5回までの開催において、機能・仕様の充実を目的に、ユーザ要求の十分な反映に力を注ぎ、機能毎に各2回実施されました。これまでの検討により、各機能の仕様も固まってきています。
  今回は、一部の未決定仕様について、フレームワークソフト、プロセス解析ツール、プロセス逆問題 解析ソフトの機能仕様および電磁波解析ソフトの検証結果に関する検討が行われました。
 本委員会は、検討事項が膨大であることから、1回当たり4~5時間を費やし、最も精力的に開催されており、月1回のペースとなっています。
  次回は、残りの未決定仕様とフレームワークソフトにおける解析ソフトとのインターフェース仕様について検討する予定です。

 (2)第3回普及活動検討委員会の開催
  第3回普及活動検討委員会(委員長:みずほ情報総研 佐藤淳史氏)が12月27日(月)に開催されました。
  今回は、普及活動スケジュールの見直し、普及に向けたアンケートの結果、「MEMS-ONEひろば・クラブ」HP開設に関してが、主な議題でした。アンケートについては、一部不明な点があることや回答数が少ないことから、再アンケートすることが決まりました。
  また、MEMS-ONEの普及を目的として開設したHP「MEMS-ONEひろば・クラブ」について、当センター青柳専務理事よりプロジェクタを用いて説明がありました。このHP「MEMS-ONEひろば」のコンテンツ充実に向け、再度、事務局より全委員に対して協力を要請することになりました。

 

1 月例経済報告(平成16年12月)

  内閣府発表の月例経済報告(平成16年12月)の要旨は以下のとおりです。
  景気は、一部に弱い動きがみられ、このところ回復が緩やかになっている。
  先行きについては、国内民間需要の増加が続いており、世界経済の着実な回復に伴って、景気回復は底堅く推移すると見込まれる。一方、情報化関連分野でみられる在庫調整の動きや原油価格の動向等には留意する必要がある。


2 平成16 年度の経済動向及び平成17 年度の経済見通し

 平成16年12月20日(月)に閣議了解された政府経済見通しの要旨は以下のとおりです。
 (1)平成16 年度の経済動向
  平成16 年度の我が国経済は、一部に弱い動きがみられるが、年度全体を通してみると、企業収益が大幅に改善するなど企業部門が引き続き堅調な中、雇用環境が持ち直す動きがみられ、民間需要中心の回復を続けると見込まれる。
  物価については、国内企業物価は原油など素材価格が高騰した影響による上昇がみられるが、消費者物価は前年比で小幅な下落基調が続くなど、緩やかなデフレ状況が継続すると見込まれる。
  こうした結果、平成16 年度の実質成長率は、2.1%程度(名目成長率は0.8%程度)になると見込まれる。
 (2)平成17 年度の経済見通し
  平成17 年度においては、世界経済の回復が続く中で、生産や設備投資が増加するなど企業部門が引き続き改善することを背景に、景気回復が雇用・所得環境の改善を通じて家計部門へ波及する動きが強まり、消費は着実に増加すると見込まれる。これにより,わが国経済は,引き続き民間需要中心の緩やかな回復を続けると見込まれる.物価については、政府・日本銀行一体となった取組を進めることにより、デフレからの脱却に向けた進展が見込まれる。
  こうした結果、平成17 年度の国内総生産の実質成長率は、1.6%程度(名目成長率は1.3%程度)になると見込まれる。
   情報入手(http://www5.cao.go.jp/keizai1/mitoshi-taisaku.html)


3 平成17年度経済産業省予算の概要について

 平成16年12月24日付けで、経済産業省は平成17年度経済産業省予算の概要について公表。発表資料には、平成17年度産業技術関連予算案の概要についても詳細が掲載されています。
 情報入手(http://www.meti.go.jp/press/index.html)


 

1 米国・豪州教授の来訪

 12月15日(水)、豪州の王立メルボルン工科大学(RMIT)物質工学科のDinesh K. Sood教授と米国のアーカンソー大学機械工学科のAjay P. Malshe教授が産業技術総合研究所先進製造プロセス研究部門グループ長前田龍太郎氏と共に当センターに来所されました。
 Dinesh K. Sood教授は、RMITがマイクロマシンセンターの賛助会員として国・NEDO主導のマイクロマシン技術研究開発プロジェクト(平成3年~12年)に参画していた折、RMITの中心メンバーとして研究に従事されており、現在、オーストラリアのMEMS研究の第一人者であり、ご存知の方も多いと思われます。
 Ajay P. Malshe教授は表面工学とマイクロ・ナノシステムの組立て・製造が専門であり、耐久性マイクロ・ナノシステム、三次元電子実装、レーザやイオンビームによる先端的加工装置等の研究をされ、さらに、ナノ粒子コーティング技術を売物にしたベンチャー企業NanoMechを創設する等、多方面に活躍されています。
 今回、両教授の興味深い取組についてお話して頂き、また当センターの最近の状況等について説明し、マイクロマシン及びMEMSの今後の発展を願い相互に情報交換を行いました。


 

1 2005国際ロボット展及び第36回国際ロボットシンポジウムのお知らせ

 社団法人日本ロボット工業会と日刊工業新聞社は、「2005国際ロボット展」を2005年11月30日(水)~12月3日(土)の4日間、東京ビッグサイトにて開催予定と発表しました。なお、併催事業として、社団法人日本ロボット工業会は、「第36回国際ロボットシンポジウム(ISR2005)」を11月29日~12月1日に経団連会館において開催する予定。


Ⅵ イベント案内

1 当センター主催のイベント

・ 詳細は当センター調査研究部にお問い合わせ下さい。Tel : 03-5835-1870

(1)第4回MEMS講習会
 開 催 日:平成17年1月17日(月)13:00~17:50~19:00
 開催場所:ぱ・る・るプラザ京都(JR京都駅前)
 主  催:(財)マイクロマシンセンター ファンドリーサービス産業委員会
 参 加 費:8,000円

New
(2)マイクロ・ナノ先端技術交流会「バイオインフォマティクス研究の最前線」
~生命現象のシステム的理解から創薬へ~

 開 催 日:平成17年2月18日(金)15:00~17:00~18:30
 講  師:独立行政法人 産業技術総合研究所 生命情報科学研究センター
         秋 山 泰 センター長  
 開催場所:(財)マイクロマシンセンター 会議室
 参 加 費:1,000円/人

2 その他のイベントのお知らせ
・詳細は当センター調査研究部にお問い合わせ下さい。Tel : 03-5835-1870
・ 番号上にNew の表示のあるイベントは、今回新規掲載分。
New
(1) 平成16年度 研究助成事業成果報告会

 開 催 日: 2005年01月18日(火) ~ 月日(水)
 開催場所: 東京国際フォーラム
 主  催: 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
 情報入手:http://www.nedo.go.jp/itd/teian/ann-mtg/fy16/seikahoukokukai/index.html

(2) MEMS2005 - 18th IEEE International Conference on Micro Electro Mechanical Systems
 開 催 日: 2005年01月30日(日) ~ 02月03日(木)
 開催場所: Florida, USA
 主  催: IEEE
 情報入手: http://mems2005.org/

New
(3) nano tech 2005 国際会議

 開 催 日: 2005年02月24日(木)
 開催場所: 東京ビッグサイト
 主  催: ano tech実行委員会、日経ナノテクノロジー
 情報入手: http://www.ics-inc.co.jp/nanotech/i_confer.html

(4) Sensor Expo Japan 2005 (センサ総合展2005)
 開 催 日: 2005年04月06日(水) ~ 08日(金)
 開催場所: 東京ビッグサイト
 主  催: フジサンケイビジネスアイ
 情報入手: http://www.business-i.jp/event/sensor/index2.htm
 (財)マイクロマシンセンター 後援

(5) HANNOVER MESSE
 ハノーバー・メッセ2005 『マイクロテクノロジー』マイクロシステムズ及びナノ応用技術専門見本市
 開 催 日: 2005年04月11日(月) ~ 15日(金)
 開催場所: Hannover Messe(ハノーバ国際見本市会場), Germany
 主  催: Deutsche Messe AG
 情報入手: http://www.hannovermesse.co.jp/

(6) DTIP 2005 (Symposium on Design, Test, Integration and Packaging of MEMS/MOEMS)
 開 催 日: 2005年06月01日(水) ~ 03日(金)
 開催場所: Montreux, Switzerland
 主  催: Tima, IEEE, etc.
 情報入手: http://tima.imag.fr/conferences/Dtip/Dtip2005/

(7) JPCA SHOW 2005
 開 催 日: 2005年06月02日(木) ~ 04日(土)
 開催場所: 東京ビッグサイト
 主  催: 社団法人日本プリント回路工業会
 情報入手: http://www.jpcashow.com/
 (財)マイクロマシンセンター 後援

(8) Transducers’05 - the 13th International Conference on Solid-State Sensors, Actuators and Microsystems
 開 催 日: 2005年06月05日(日) ~ 09日(木)
 開催場所: Seoul, Korea
 主  催: Korean Sensors Society
 情報入手: http://www.transducers05.org

(9) ロボティクス・メカトロニクス講演会2005
 開 催 日: 2005年06月09日(木) ~ 11日(土)
 開催場所: 神戸国際展示場
 主  催: (社)日本機会学会
 情報入手: http://www.rescuesystem.org/robomec2005/
 (財)マイクロマシンセンター 協賛

(10) 第6回インテリジェント材料国際会議 The 6th International Conference on Intelligent Materials and Systems (ICIM ’05)
 開 催 日: 2005年07月04日(月) ~ 06日(水)
 開催場所: アルカディア市ヶ谷
 主  催: (社)未踏科学技術協会 インテリジェント材料システムフォーラム
 情報入手: http://www.sntt.or.jp/imf/ICIM'05/ICIM'05_Top.htm
 (財)マイクロマシンセンター 協賛

(11) IEEE-NANO2005 (5th IEEE Conference on Nanotechnology)
(第5回IEEEナノテクノロジーに関する国際会議)

 開 催 日: 2005年07月11日(月) ~ 15日(金)
 開催場所: Nagoya Congress Center
 主  催: IEEE 他
 情報入手: http://www.mein.nagoya-u.ac.jp/IEEE-NANO/
 (財)マイクロマシンセンター 協賛

(12) 第23回日本ロボット学会 学術講演会
 開 催 日: 2005年09月15日(木) ~ 17日(土)
 開催場所: 慶應義塾大学日吉キャンパス
 主  催: (社)日本ロボット学会
 情報入手: http://rsj2005.sd.keio.ac.jp/
 (財)マイクロマシンセンター 後援

(13) メカトロテック・ジャパン2005
 開 催 日: 2005年10月19日(水) ~ 22日(土)
 開催場所: ポートメッセ名古屋
 主  催: 名古屋国際見本市委員会
 情報入手:
 (財)マイクロマシンセンター 協賛

(14) 2nd International Symposium on Nanomanufacturing
 開 催 日: 2005年11月03日(木) ~ 05日(土)
 開催場所: Daejeon, Korea
 主  催: Nano Research Institute, Korea Institute of Machinery & Materials, BK 21 Institute of        Mechanical Engineering
 情報入手: http://isnm2004.kaist.ac.kr/

(15) SPIE International Symposium Smart Materials, Nano-, and Micro-Smart Systems
 開 催 日: 2005年12月12日(月) ~ 15日(木)
 開催場所: Sydney, Australia
 主  催: SPIE
 情報入手: http://spie.org/conferences/calls/04/au/


 

1 ロボット3団体合同賀詞交歓会のご案内

 (社)日本ロボット工業会、(財)製造科学技術センターおよび当センター合同の新年賀詞交歓会が以下のとおり開催されます。
 年初ご多忙のことと存じますが、万障お繰り合わせの上ご来臨賜りますようご案内申し上げます。
  日 時 : 平成17年1月13日(木) 12:00~13:30
  場 所 : 虎ノ門パストラル 新館1階 鳳凰の間 Tel:03-3432-7261


2 第3回マイクロ・ナノ先端技術交流会の開催案内

 産学官の専門家が集う最先端技術交流会を下記のとおり企画いたしましたので、参加方よろしくお 願いします。
                記
   開催日時  平成17年2月18日(金)15:00~18:30
   場   所  (財)マイクロマシンセンター会議室
              〒101-0026 東京都千代田区神田佐久間河岸67
                           MBR99ビル 6階
                   TEL:03-5835-1870  FAX:03-5835-1873

   講   師  独立行政法人 産業技術総合研究所
                生命情報科学研究センター長 秋山 泰
   講演題目  「バイオインフォマテックス研究の最前線」
                ~ 生命現象のシステム的理解から創薬へ ~
   参加費     MMC賛助会員企業 1,000円
                 一般参加者 5,000円
   連絡先     TEL:03-5835-1870 町田 又は 織田まで
 

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