MicroNano Monthly

[No.2013-10] 2013年10月21日発行


ニ ュ ー ス 目 次  
    
第24回マイクロナノ先端技術交流会開催のご案内(12/3)
ナノ・マイクロビジネス展に向けてビジネスフォーラム開催のご案内(10/31)
IEC/TC47/SC47Fロンドン会議開催される(10/7-11)
2014年IEC東京大会の成功に向け組織委員会開催(10/7)
国際標準化への貢献により、石山千恵美氏(東京工業大学助教、IEC/TC47/SC47Fエキスパート)IEC1906賞受賞(10/3)
MEMS欧州産業技術調査(9/30-10/11)報告その1(フィンランドとロシア)
MemsONE実習講座の関西第1回開催(9/30)
ロシアsovTESTが当センターを訪問(9/26)
   
2014年のナノ・マイクロビジネス展は4月にパシフィコ横浜で開催
マイクロナノイノベーター人材育成セミナー
MEMS協議会海外アフリエート開催のイベント
主要なMEMS関連国際会議
 
経済・政策動向トピックス
 
 
  
ニ ュ ー ス 本 文


 第24回マイクロナノ先端技術交流会開催のご案内(12/3)

  今回は「3次元光加工、精密造形技術の最前線」をテーマに、同分野の最前線で活躍しておられます京都大学大学院 材料化学専攻 無機構造化学分野の平尾一之教授と産業技術総合研究所 先進製造プロセス研究部門 基盤的加工研究グループ グループ長の岡根様をお迎えして同交流会を開催致します。
詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/10/post-8956.html

  ナノ・マイクロビジネス展に向けてビジネスフォーラム開催のご案内(11/31)

 「ナノ・マイクロ ビジネス展/ROBOTECH」は、MEMS、超精密・微細加工、ナノテク、バイオと応用システム、ロボット技術を産業に結びつけるビジネスプラットフォームとして、2014年4月23日(水)~25日(金)パシフィコ横浜での開催に向けて出展募集を開始いたしました。
 さて、昨今、社会インフラの課題に対してのセンサー・システムへの機運が高まってきていることから、以下の要領で、「ビジネスフォーラム・本見本市概要説明会」を開催します。この機会にぜひともご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。(定員100名としていますので、お早めにお申し込みください。)
 
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 ナノ・マイクロ ビジネス展/ROBOTECH開催記念講演会
「社会インフラはセンサー・システムを求めている」
ビジネスフォーラム(第1部)・本見本市概要説明会(第2部)
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開催概要
■日時:2014年10月31日(木) 午後3時~5時 (受付:2時40分より)
■会場:ホテルグランドパレス 松の間(最寄駅:九段下)
     東京都千代田区飯田橋1-1-1
■主催:一般財団法人マイクロマシンセンター
■参加費:無料(要事前申込)
 申込方法、プログラムの詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/10/post-d78d.html

  IEC/TC47/SC47Fロンドン会議開催される(10/7-11)

 MEMSに関する国際規格はIEC/TC47技術委員会傘下の分科委員会SC47Fが担当しています。今年はSC47Fを含むTC47全体の会議が10月7日から11日まで英国・ロンドンで開催されました。10月7日に開催されたSC47F/WG1会議には計17名(日本6、韓国5、中国5、ドイツ1)が出席し、審議中の規格案について各プロジェクトリーダから状況説明の後、意見交換が行われました。
 会議の様子は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/10/iectc47sc47f107.html

 2014年IEC東京大会の成功に向け組織委員会開催(10/7)

  2014年IEC東京大会に向けて組織委員会(委員長:野間口有 日本工業調査会会長)が10月7日ホテルニューオータニにて開催され、来年11月に東京国際フォーラムにおいて開催するIEC(国際電気標準会議)の年次大会の基本計画を決定しました。
 組織委員会には約80組織が参加し、TC47/SC47Fの国内審議団体の役割を担っている私ども一般財団法人マイクロマシンセンター(理事長 作田久男)も名を連ねています。
ブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/10/post-40ec.html
 

 国際標準化への貢献により、石山千恵美氏(東京工業大学助教、IEC/TC47/SC47Fエキスパート)IEC1906賞受賞(10/3)

 10月3日に都市センターホテル(東京・永田町)において、経済産業省 赤羽一嘉副大臣ご臨席のもと平成25年度工業標準化事業表彰式が行われ、東京工業大学助教の石山千恵美氏が、IEC1906賞を受賞致しました。
 授賞式の様子は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/10/iectc47sc47fiec.html

 

 MEMS欧州産業技術調査(9/30-10/11)報告その1(フィンランドとロシア)

 今回、ドイツ・ドレスデンで開催されるセミコン欧州および、国際MEMS/MST産業フォーラムへの参加に合わせて、フィンランドとロシアのMEMS関連機関の見学と訪問Meetingを企画・実施致しました。
 ご存知のように、欧州ではナノテクやMEMSに対する継続的で旺盛な投資が行われ、かつ大学や研究所が所管する大型研究施設を用いて、様々な企業がMEMS事業化に向けた取り組みを強化するとともに、多くのベンチャーが当該施設によって巣立っています。特に北欧やロシアでは広大な国土に点在する老朽化した建造物や社会インフラ、パイプライン施設等をメンテナンスするためにMEMSセンサやそのセンサネットワークが必要と言われています。日本でも近年特に社会課題に対応したMEMSセンサが注目を浴びています。今回訪問するフィンランドやロシアの関連機関は、特に社会インフラへのセンサネットワーク構築に対する取り組みが熱心であり、訪問して最新の技術や取り組み状況に関する情報交換を行うことは大変有効と考えました。
 報告その1ではフィンランドVTTテクニカルセンター、ロシアMEMSアソシエーション訪問についてです。詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/10/2013memsmems-07.html

 

 MemsONE実習講座関西第1回開催(9/30)

 MemsONEの使用方法を学習する「MemsONE実習講座」の関西第1回総合コースを京都大学の工学部物理系校舎1階で9月30日(月)に開催しました。今回の受講者は、京都大学関係7名(PJ関係者3名、研究者2名、学生2名)、その他の機関2名(企業1名、産技研1名)の計9名の参加があり、非常に充実した講習会となりました。
 講習会の様子は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/10/memsone-2414.html

 

 ロシアsovTESTからのお客様、マイクロマシンセンターを訪問(9/26))

 Russian MEMS Associationは2010年に設立された比較的新しい民間が運営する非営利団体です。その組織の母体となっているロシアの企業Sovtest ATEの
Vladimir Lisov副社長がマイクロマシンセンターを訪問されました。
 訪問の様子は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2013/10/sovtest-ate-76e.html

 


 


 2014年のナノ・マイクロビジネス展は4月にパシフィコ横浜で開催

 「マイクロマシン/MEMS展」から名称変更した「ナノ・マイクロ ビジネス展」は2014年に開催時期と場所を変更して実施します。
開催期日:    2014年4月23日(水)~25日(金)
場所:       パシフィコ横浜
主催:       一般財団法人マイクロマシンセンター
オーガナイザー: メサゴ・メッセフランクフルト株式会社

 また、レーザーと光学技術の総合展示会「OPIE(OPTICS & PHOTONICS International Exhibition)」と同時開催となります。

 開催準備状況は随時ブログ「MEMSの波」等でお知らせしてまいります。皆様のご出展、ご来場をお待ちしております。 
 開催要領の詳細は以下のURLを参照ください。
 http://www.micromachine.jp/
 

 マイクロナノイノベーター人財育成セミナー

(1) MemsONE講習会 
MemsONEはMEMSの設計や解析を支援するシステムです(詳細はこちら)。
 MemsONEに係る講習会には、従来より実施している「MemsONE実習講座」と、昨年度より開始した人材育成用の「MEMS設計解析基礎実習」があります。「MemsONE実習講座」は、MemsONEユーザに対して操作方法や手順を指導するもので、「MEMS設計解析基礎実習」は技術者が解析ツールを活用する際の活用方法・手順・留意点等の基礎的な知識習得を支援するものです。これらの講習会は、どちらも実際にパソコン上でMemsONEを使用して操作演習を行う方式の講習会です。
 開催スケジュールと参加申込についてはこちらを参照ください。
 

(2) MEMS講習会
  MEMS産業の裾野を広げ、その発展を促進するために、設定した分野において開発に携わっておられる方々をお招きし、最新動向を広く紹介していただきます。
 第21回はMEMS講習会は以下の要領で開催します。
 ■ テーマ: 「製造業における製造装置・設備のためのMEMSセンサとセンサネットワーク、それらを用いたモニタリングとメンテナンスの現状、課題とセンサへの期待」
 ■ 日時: 平成25年10月28日(月)14:00~17:30 交流会 ~19:00
 ■ 場所: 一般財団法人マイクロマシンセンター・新テクノサロン
 ■ 参加費: 一般 5,000円/ 賛助会員・MEMS協議会メンバー 2,000円
 プログラムの詳細、申し込みは・・・・
 http://www.mmc.or.jp/fsic/seminar/koshu-21/
 

(3) マイクロナノ先端技術交流会
 産学交流を図ることを目的に、毎回大学等において先端的な研究に従事する方々を講師としてお招き、交流の機会を設けています。
  第24回先端技術交流会は以下の要領で開催します。
■ テーマ:3次元光加工・精密造形技術の最前線
■ 日時: 平成25年12月3日(火)14:00~16:50 懇親会 ~18:00
■ 場所: 一般財団法人マイクロマシンセンター・新テクノサロン
■ 参加費:一般5,000円/賛助会員・MEMS協議会メンバー2,000円
 プログラムの詳細、申し込みは
 ../../business/kouryuukai/kouryu-annai/
 

(4) 海外調査報告会
 マイクロマシンセンターが毎年実施している海外調査の報告会です。欧米の研究機関や企業の最新研究開発動向を報告します。具体的なスケジュールが決まりましたら改めてご案内いたします。
 

(5) MNOIC実習講座
 MNOIC(マイクロナノ・オープンイノベーションセンター)において最先端のMEMS製造・検査機器を使用する実習講座です。
 開催スケジュールと参加申し込みはこちらを参照ください
 

(6)UMEMSME-MNOIC連携セミナー
  マイクロナノ人材育成を目的として、マイクロマシンセンターと産業技術総合研究所の共催でセミナーを開催しています。具体的なスケジュールが決まりましたら改めてご案内いたします。
 

(7)その他
 MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座:  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義:  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習:  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。
 問い合わせは事務局まで memspc@mems.mech.tohoku.ac.jp http://www.memspc.jp

 MEMS協議会海外アフィリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
  

米国MEMS Industry Group関連イベント
 MEMS Executive Congress US2013
 Nov 7-8, 2013 Napa, CA Meritage Resort and Spa
 https://www.etouches.com/ehome/index.php?eventid=57359&
 

 2013 International CES
 http://www.memsindustrygroup.org/i4a/pages/index.cfm?pageid=4182
 Jan 7-10, 2014 Las Vegas Convention Center, Las Vegas, NV, USA
 

 MEMS Executive Congress EU 2014
 March 11, 2014 Munich, Germany
 

◆ IMEC 関連イベント
 Semicon Europa 2013
 Oct 8-10, 2013 Dresden, Germany
 http://www.semiconeuropa.org/
 

MANCEF 関連イベント 
 mAm2014 (The Micronarc Alpine Meeting 2014)
 Jan 19-21, 2014 Villars-sur-ollon
 http://mam2014.ch/index.php
 

 主要なMEMS関連国際会議

  Micromachine Summit
   日程:2014年4月28-30日
   場所:ブラジル・サンパウロ
   URL:
 

  MIGミーティング
   日程:2013年11月6日-8日
   場所:ナパバレー/カリフォルニア、アメリカ
 

  MEMS2014
   日程:2014年1月26日~30日
   場所:サンフランシスコ、アメリカ
   URL:http://www.mems2014.org/
 

  Transducers’2015
   日程:2015年6月21日~25日
   場所:Anchorage, Alaska, USA
   URL:http://transducers2015.org/
 

  APCOT2014
   日程:2014年7月
   場所:Daegu, Korea
 

  MicroTAS 2013
   日程:2013年10月27日-31日
   場所:Freiburg, Germany
   URL: http://www.microtas2013.org/
 


 
 本項は、マイクロマシン/MEMSを取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。
 

1、 企業の景況感、上向く
 内閣府と財務省は、9月11日、「第38回法人企業景気予測調査(平成25年7‐9月調査)」の結果を公表しました。調査は、8月15日に行われ、全国の1万3千社から回答を得ています。
 それによりますと、7‐9月期の企業の景況判断(BSI)は、大企業(資本金10億円以上)で12.0となり調査を始めた2004年4‐6月期以降で最も高い数字となりました。
 BSIは、企業の景況感を前期と比べて、「上昇」とした割合から「下降」とした割合を%で示したものであり、これがプラスとなると景況感が「上昇」とした企業の割合が「下降」とした企業のより多いという結果となります。
 中堅企業(資本金1-10億円)ではBSIは9.6、中小企業(資本金1千万円-1憶円未満)ではマイナス▲8.7です。いずれの前期から数字が好転しています。
 参考:http://www.mof.go.jp/pri/reference/bos/results/1c2502.htm
 

2、月例経済報告(9月13日)
 内閣府は、9月13日、月例経済報告を発表しました。
 9月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は、穏かに回復しつつある」としています。基調判断については、2カ月ぶりに判断を上方修正しました。
「先行きについては、輸出が持ち直し、各種政策の効果が実現するなかで、家計所得や投資の増加傾向が続き、景気回復の動きが確かなものになると期待される。ただし、海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスクとなっている。」としています。
また、「政府は、大震災からの復興を加速させるとともに、デフレからの早期脱却と経済再生の実現に向けて全力で取り組む。このため、「経済財政運営と改革の基本方針」に基づき経済財政運営を進めるとともに、「日本再興戦略」の実行を加速化し、強化する。
日本銀行には、2%の物価安定目標をできるだけ早期に実現することを期待する。」としています。
 参考:http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2013/0913getsurei/main.pdf
 

3、 貿易赤字は連続14カ月、過去最長
 財務省は、9月19日、8月分の貿易統計(速報)を公表しました。
 それによりますと、8月の貿易赤字は9,603億円となりました。これで貿易収支の赤字は14カ月連続となり、オイルショック時の1979年7月から1980年8月の最長に並びました。
 輸出は5.8兆円であり、対前年同月比で+15%でした。対前年同月比で輸出が伸びた主な品目は、自動車(対前年同月比+21%)、有機化合物(同+63%)等となっています。
 一方、輸入は6.7兆円であり、対前年同月比で+16%増加しました。対前年同月比で輸入が増加した主な品目は、原粗油(対前年同月比+27%)、半導体電子部品(同+44%)、衣類・同付属品(同+21%)等となっています。
 参考:http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/gaiyo2013_08.pdf
 

4、 消費者物価、3カ月連続下落
 総務省は、9月27日、8月分の消費者物価指数を発表しました。
 生鮮食料品を除く8月の全国の消費者物価指数は、対前年同月比で+0.8%上昇しました。これで、3カ月連続の上昇となります。
 対前年同月比で上昇した主な品目は、電気代(+9%)、ガソリン(+13%)等となっています。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
 

5、経済産業省の主な経済指標(鉱工業指標調査:2013年8月速報分:2013年9月30日)
 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2カ月の予測の把握を行うものです。8月分の概要(速報)は以下の通りです。
 -生産は緩やかな持ち直しの動き―
 ・今月は、生産が低下、出荷は上昇、在庫は低下、在庫率は上昇であった。
 ・製造工業生産予測調査によると、9月、10月とも上昇を予測している。
 ・総じて見れば、生産は穏やかな持ち直しの動きがみられる。
8月の生産・出荷・在庫動向
(1) 生産
 8月の生産は、前月比▲0.7%の低下と2カ月ぶりの低下 (前年同月比は▲0.2%の低下)となり、指数水準は97.2(季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は、はん用・生産用・業務用機械工業、化学工業(除、医薬品)、輸送機械工業等であった。品目別にみると、普通乗用車、モス型半導体集積回路(メモリ)、反応用機器の順に低下に寄与している。
(2) 出荷
 8月の出荷は、前月比0.4%の上昇と2カ月連続の上昇(前年同月比は▲0.8%の低下)となり、指数水準は96.0 (季節調整済)となった。出荷の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、情報通信機械工業、金属製品工業等であった。
(3)在庫
 8月の在庫は、前月比▲0.1%の低下と0.0をプラスと見れば3カ月ぶりの低下(前年同月比は▲3.2%の低下)となり、指数水準は108.6季節調整済み)となった。在庫の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、化学工業(除、医薬品)はん用・生産用・業務用機械工業等であった。
8月の在庫率は、前月比1.6%の上昇と2カ月ぶりの上昇(前年同月比は▲2.7%の低下)となり、指数水準は112.3(季節調整済み)となった。
製造工業生産予測調査
 製造工業生産予測調査によると、9月は前月比5.2%の上昇、10月は同2.5%の上昇を予想している。9月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業、輸送機械工業等による。10月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業等による。8月の実現率は▲3.7%、9月の予測修正率は▲0.3%となった。
 参考:http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
 

6、8月の失業率は上昇
 総務省は、10月1日、8月分の「労働力調査」(速報)を公表しました。
 それによりますと、8月の完全失業率(季節調整値)は4.1%となりました。これは、前月より+0.3%上昇しています。失業率の悪化は6カ月ぶりとなります。
 また、同日、厚生労働省は8月分の「一般職業紹介状況」を発表しました。それによりますと、8月の有効求人倍率は0.95倍となりました。これは、前月に比べて0.01ポイント上昇(好転)しています。これで、有効求人倍率は6カ月連続で上昇したことになります。
 参考:URL1  URL2
 
7、日銀短観、回復
 日銀は、10月1日、「企業短期経済観測調査」(短観)を公表しました。この調査は、前回6月以来の調査となります。
 それによりますと、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、大企業の製造業で+12となりました。この値は前回6月の調査の値である+4から大幅に上昇しています。
 DIとは、景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた値です。この値がプラスになると、景気が良いと答えた企業の数の方が多いということになります。
 大企業・非製造業ではDIが+14であり、前回の+12より好転しています。また、製造業の中堅企業では0であり、前回調査の-4から好転しています。製造業・中小企業では-9であり、前回調査の-14から上昇しました。
 参考:http://www.boj.or.jp/statistics/tk/gaiyo/2011/tka1309.pdf
 

8、アジア開銀、成長率を下方修正
 アジア開発銀行(ADB)は、10月2日、アジア地区の経済成長率の見通しを公表しました。今回の見直しは、前回の4月時点での見通しを修正したものです。
 それによりますと、日本などの先進国を除く2013年のアジア地区の経済成長率を6.0%としました。これは、前回4月の見通し6.6%から▲0.6%下方修正したものです。
 主要国では、中国が7.6%(前回4月の予測より▲0.6%下方修正)、インドが4.7%(同▲1.3%下方修正)、韓国が2.8%(前回と同じ)等となっています。
 2014年の経済成長率の予測は6.2%とし、前回の予測から▲0.5%下方修正しました。この内、中国は7.4%(前回4月の予測から▲0.6%下方修正)、インドが5.7%(同▲0.8%下方修正)、韓国は3.5%(同▲0.2%下方修正)としています。
 参考:http://www.adb.org/sites/default/files/pub/2013/ado2013-update.pdf
 

9、8月の経常収支、7カ月連続黒字
 財務省は、10月8日、8月の国際収支状況(速報)を発表しました。
 それによりますと、8月の経常収支は1,615億円の黒字でした。これで、黒字は7カ月連続となります。ただ、黒字幅は対前年同月比で64%減少しています。
 この内、貿易収支は▲8,800億円の赤字であり、赤字幅は対前年同月比で3割減少しました。また、所得収支は1.3兆円の黒字でした。所得収支の黒字幅は、対前年同月比で▲10%減少しています。
 参考:URL
  

10、世界経済は減速,IMF
 IMF(世界通貨基金)は、10月8日、世界経済見通しを公表しました。今回の見通しは前回7月時点での見通しを修正したものです。
 それによりますと、2013年の世界経済の成長率を2.9%としています。これは、前回7月の見通しより▲0.3%下方修正したものです。
 国別に見ますと、米国が1.6%(前回7月の見通しより▲0.3%の下方修正)、日本は1.6%(同▲0.1%の下方修正)、ユーロ圏は▲0.4%のマイナス成長(同+0.1%の上方修正)、中国は7.6%(同▲0.2%の下方修正)、インドは3.8%(同▲1.8%の下方修正)となっています。
 また、2014年の成長率を3.6%と予測しています。これは、前回7月の予測より▲0.2%下方修正したものです。国別に見ますと、米国は2.6%(前回予測に比べて▲0.2%の下方修正)、日本は1.2%(同変わらず)、ユーロ圏は1.0%(同+0.1%の上方修正)、中国は7.3%(同▲0.4%の下方修正)、インドは5.1%(同▲1.1%の下方修正)となっています。
 参考:http://www.imf.org/external/pubs/ft/survey/so/2013/NEW100813A.htm

 



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