MMC-MIF-BEANS Monthly

[No.2012-09] 2012年9月14日発行


ニ ュ ー ス 目 次  
    
  
ニ ュ ー ス 本 文


 MNOIC(マイクロナノ・オープンイノベーション・センター)2年目を迎える

 MNOIC(マイクロナノ・オープンイノベーション・センター)は2011年の4月に開設し、2011年9月からサービス開始、10月に最初のユーザにご利用頂き、順調にスタートしたMNOICも、今年の秋に実質的な2年目を迎えました。この機会に最近の状況を整理してご報告します。
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/09/mnoic-7b22.html
 

 国際標準化活動:エネルギーハーベスティング分野の標準化検討を開始

 マイクロマシンセンターでは、IECでの国際標準化として、これまでおもにMEMS材料の引張・曲げ試験法あるいはMEMS構造体の強度試験法など、MEMSそのものにかかわる標準化テーマに注力し、順調に国際標準を発行してまいりました。
 
今般、IECにおける昨今の規格提案の動向をふまえ、エネルギーハーベスティング分野に活動領域を拡張し、我が国独自の規格提案に向けて調査に着手しました。エネルギーハーベスティングは、振動や光、熱、電磁波などの日常の環境に存在する小さなエネルギーを収穫・活用するもので、経済産業省の技術戦略マップ2010においては10年後のMEMS製品の具体的イメージとして位置づけられています。
 
エネルギーハーベスティングは環境発電と訳されることもあります。現状の技術では発電能力はマイクロワット級と微小なため、ワイヤレス照明スイッチ、バッテリーレスセンサ端末など、応用分野は限られていますが、エネルギーハーベスティングを応用した装置は電池を搭載しないため、電源配線、電池交換ともまったく不要になるという大きなメリットがあり、今後の技術開発や適用分野の発展が期待されています。
 
今年度マイクロマシンセンターは、MEMSを応用したエネルギーハーベスティングデバイス、中でも振動発電デバイスに着目し、実際の使用状態を想定した発電量周波数特性、発電量加速度依存性、発電量負荷抵抗依存性、発電量温度特性等、仕様を表す項目を定義し、それらの測定法をの標準化可能性を評価するフィージビリティスタディを今般開始しました。
 
IECにおけるエネルギーハーベスティング分野の規格提案では韓国が先行していますが、できるだけ早い時期に韓国提案を上回る実用的な内容の規格提案を図り、当該分野における我が国の主導的な役割を果たしていく予定です。10/22~26に韓国・済州島で開催されるIEC/TC47国際標準化会議において関係する審議が行われる予定です。

 第19回MEMS講習会開催案内「ワイヤレスセンサネットワークシステムおよびデバイスの最前線」(10/15)

 マイクロマシンセンターでは、MEMS産業の裾野を広げ、その発展を促進するために、マイクロナノイノベータ人材育成プログラム事業の一環としてMEMS講習会を開催しています。  
 エネルギー問題、高齢化社会、スマートシティに対応したエネルギマネジメントシステム、ヘルスケアモニターシステム等のシステム開発が盛んに行われています。それらのシステムを実現するためのワイヤレスセンサネットワーク及び各種デバイスの開発も重要性を増しています。
 
 本講習会では、ワイヤレスセンサネットワークシステム及びデバイス分野において開発に携わっておられる方々をお招きして、最新動向を広く紹介して頂くとともに、関係者の方々の交流を深めて頂いて、今後の同分野の技術開発の加速につなげられるよう本講習会を開催させて頂きます。
■日時: 2012年10月15日(月)12:30~17:50 懇親会 ~19:00
■場所: 東京大学 本郷キャンパス 山上会館 大会議室 
      同会館内で懇親会を開催
 
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/09/mems-059f.html

 MEMS関連技術戦略マップの検討始まる

 経済産業省(METI)と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、全技術分野を対象に技術戦略マップを策定して公開しています。これは産官学の専門化が集まって研究開発の対象となる各分野毎に技術ロードマップを策定し、企業、大学、公的研究機関における研究開発の戦略策定や開発投資に活用して頂こうというものです。
 MEMS分野については、本年度見直し作業を進めることになり、NEDOの「革新デバイス調査及び技術戦略マップ改訂」委託事業(受託:みずほ情報総研)の中で実施されることが決まりました。
 マイクロマシンセンターはこの見直し作業に参加して、大学、企業の専門家の方々と共同でMEMS分野の技術戦略マップ改訂を目指します。
 

 マイクロナノ関連展示会(NanoKorea2012)参加報告(8/16-18)

 8月16日~18日にソウル市内のCOEXで開催されたナノマイクロ関連の展示会「NANO KOREA」(第10回)に参加しましたのでその内容を報告します。
 展示機関は企業、大学等含めて全体で約340団体(日本から約20団体)、来場者は1万数千人と思われ、東京ビッグサイト4ホール分位のエリアを使って開催されました。
 全体構成と対象分野は、ナノテク関連の「NANO KOREA」、マイクロ/MEMS関連の「Microtech World 」、レーザ関連の「Laser Korea 」、セラミック関連の「Advanced Ceramic 」、印刷法関連の「Printed Electronics 」の5つの展示会で構成され、NANO KOREAが全体の半分を占めました。
 展示機関は大きく、企業、公的研究機関、大学に分類されますが、韓国では専門分野毎に多数の国立研究機関が設立されているのが特徴で、本展示会(ナノ/マイクロ分野)では30もの国立研究機関のブースが設けられました。それぞれの機関が最新鋭のインフラを保有し、企業との共同研究を積極的に進めており、国策としてマイクロ/ナノ関連の産業を育成しようとする強い姿勢が伺えました。
 
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/08/nano-korea81618.html
 

 TIA第3回公開シンポジウム開催される(7/19)

 一般財団法人マイクロマシンセンター、MEMS協議会はTIA N-MEMS WGの事務局を行い、MNOICをTIAの活動の一環と捉えて活動を行なっています。TIAの母体である、つくばイノベーションアリーナナノテクノロジー拠点運営最高会議の主催で、平成24年7月19日に学術総合センター2階一橋講堂(旧一橋記念講堂)にて、第3回つくばイノベーションアリーナ(TIA-nano)公開シンポジウムが開催されました。
 
 詳細は以下のブログを参照ください。
 http://beanspj.cocolog-nifty.com/mems/2012/09/tia-2ada.html
 

 BEANSの活動から

  APCOT2012参加報告(7/8-11)
 国際会議IEEE APCOT2012 (The Sixth Asia-Pacific Conference on Transducers and Micro/Nano Technologies)が中国、南京のJinlingホテルで2012年07月8日(日)から7月11日(水)の期間で開催されました。IEEE APCOTは隔年で開催される、アジア、太平洋地域での最大規模の国際会議であり、今回6回目になります。
 IEEE APCOTでは、MEMS加工技術、各種類トランスデューサ及びセンサーをはじめ、それらを応用したデバイス関連の研究が幅広く紹介され、BEANSの研究活動を世界にアピールする場としても最適であることから、3D-BEANSセンターでのテーマの一つである耐摩耗プローブの研究成果について口頭発表を行いました。
 
  詳細は以下のブログを参照ください
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2012/08/apcot2012-7acd.html
 
  NANO2012参加報告(8/26-31)  
   Ⅺ International Committee on Nanostructured Materials (NANO2012)は、2年に一度開催されるナノ材料およびナノ構造の世界有数の学会です。”NANOELECTRONICS, NANODEVICES, NANOCSEMICONDUCTORS, AND DEVICES”、”NANOMATERIALS FOR ENERGY APPLICATIONS & GREEN NANO”、 “NANOMEDICINE, NANOBIOTECHNOLOGY ENVIRONMENT AND NANOTOXICOLOGY”、” MECHANICAL BEHAVIOR OF NANOSTRUCTURED MATERIALS”などBEANSに関連する21のテーマからなる8のセッションで構成され、6日間で6件のplenary talk、189件のinvited talk、246件のcontributed talkおよび300件のポスター発表が行われました。世界74カ国からの参加があり関心の高さが伺えました。
 BEANS研究所では、中性粒子ビーム検証デバイスの成果として「VERTICAL VIBRATING-BODY FIELD-EFFECT TRANSISTOR FOR IMPROVED DYNAMIC PROPERTIES」のタイトルで、中性粒子ビーム検証デバイスの新型構造の提案とその効果に関して発表しました。また、MEMS関連のセッションでの最新の技術動向調査を行しました。
 
  詳細は以下のブログを参照ください
  http://beanspj.cocolog-nifty.com/tech/2012/09/post-cf74.html

   
 



 MemsONE講習会

 MemsONEはMEMSの設計や解析を支援するシステムです(詳細はこちら)。
 MemsONEに係る講習会には、従来より実施している「MemsONE実習講座」と、昨年度より開始した人材育成用の「MEMS設計解析基礎実習」があります。「MemsONE実習講座」は、MemsONEユーザに対して操作方法や手順を指導するもので、「MEMS設計解析基礎実習」は技術者が解析ツールを活用する際の活用方法・手順・留意点等の基礎的な知識習得を支援するものです。これらの講習会は、どちらも実際にパソコン上でMemsONEを使用して操作演習を行う方式の講習会です。
 開催スケジュールと参加申込についてはこちらを参照ください。

 マイクロナノ人材育成プログラムのスケジュール

 詳細な内容、問い合わせ・申込先は../../business/innovator/
 
(1)UMEMSME-MNOICセミナー
  マイクロナノ人材育成を目的として、マイクロマシンセンターと産業技術総合研究所の共催でセミナーを開催しています。詳細はこちらを
 
(2)MEMSパークコンソーシアム
 基礎講座
  東北大学のインターネットスクール(ISTU)を活用し、e-learningによりMEMS開発に必要な企画、設計、試作、評価にかかる基礎知識を習得することができる講座です。受講料:無料 申込:随時
 MEMS集中講義
  MEMS技術の基礎的知識から各種分野のアプリケーションの応用展開まで、様々な角度からMEMS技術を収集
 試作実習
  受講生に課題(試作を希望するMEMSデバイス)を持ち込んでいただき、4インチのプロセスラインを利用してマンツーマンに近い指導で装置の原理・使い方・プロセスのノウハウを学習し、「設計→試作→評価→発表」に取り組むことにより、MEMS開発者として必要な技術を体系的に習得していただきます。
 問い合わせは事務局まで memspc@mems.mech.tohoku.ac.jp http://www.memspc.jp

 MEMSアフリエート関係のイベント

フランス CEA Leti 関連イベント
ISCDG 2012
http://www-leti.cea.fr/en/Prochain-evenement/2012/ISCDG-2012
Grenoble from September 24 to 26, 2012

 
米国MEMS Industry Group関連イベント
MIG Workshop at BSAC Fall 2012 Conference
:MEMS Product Development Challenges
-Sweet Dreams and Nightmares

http://www-bsac.eecs.berkeley.edu/events/8667029069/index1.html
September 19-21,2012 at UC Berkeley
 
MEMS Executive Congress® US 2012
http://www.myetouches.com/ehome/index.php?eventid=35310&
November 7-9, 2012 | Scottsdale, Arizona | The Westin Kierland Resort & Spa
 
Semicon Europa 2012
http://semiconeuropa.org/
Oct 9-11, 2012 Messe Dresden, Germany
 

◆ IMEC 関連イベント
UCPSS2012

  http://www2.imec.be/be_en/press/events/ucpss.html
16/9/2012 09h00 - 19/9/2012 19h00 | ICC Ghent – Belgium
 
IMEC Technology Forum Japan
 http://www2.imec.be/be_en/education/conferences/itf2012-japan.html
November 12, 2012 The New Otani, Tokyo, Japan
 
MANCEF 関連イベント
MM, MEMS & NANO Live UK
http://www.micromanu.com/x/mm-live/mmlive.html
Sept. 25-26, 2012 Birmingham, UK
 
Micro/Nano/MEMS 2012
http://www.micromanu.com/x/mm-live-us/mmlive.html
the Donald E. Stephens Center, Rosemont, IL on the 13-14 March 2013.

 主要なMEMS関連国際会議

  NanoKorea
   日程:2012年8月29日-31日
   場所:韓国KINTEX(Korea International Exhibition Center)
 
  MIGミーティング
   日程:2012年11月7・8日
   場所:Scottsdale, Arizona, USA
 
  MEMS2013
   日程:2013年1月20日-24日
   場所:台北, 台湾
   URL: http://www.mems2013.org/
 
  Transducers’2013 & Eurosensors XXVII
   日程:2013年6月16日-20日
   場所:Barcelona, Spain
   URL: http://transducers-eurosensors2013.org/
 
  COMS2012
   日程:2012年6月24日-28日
   場所:Tonsberg, Norway
   URL: http://mancef.org/node/271
 
  APCOT2012
   日程:2012年7月8日-11日
   場所:南京、中国
   URL
 
  EuroSencor2012
   日程:2012年9月9日-12日
   場所:ポーランド・クラクフ
   URL: http://www.eurosensors.net/
 
  MicroTAS 2012
   日程:2012年10月28日-11月1日
   場所:沖縄、日本
   URL: http://www.microtas12.org/
 



1、 国民は「物の豊かさ」より「心の豊かさ」を重視
 内閣府は、8月27日、「国民生活に関する世論調査」の結果を公表しました。この調査は、毎年行われており、今回の調査は今年6~7月に全国の20歳以上の男女1万人を対象に行われました。回収率は64%です。以下はその概要です。
①「心の豊かさ」と「物の豊かさ」のどちらを重視するかという質問では、「心の豊かさ」を重視と答えた割合が64%、「物の豊かさ」と答えた割合が30%となりました。調査を始めた昭和47年~51年初めまでは「物の豊かさ」を重視との回答が「心の豊かさを重視」との回答を上回っていましたが、年々「心の豊かさを重視」の割合が上昇し、今年はその割合が過去最高となりました。
②充実感を感じる時(複数回答可)では、「家族団らん」が51%で最も多く、「友人や知人と会合、雑談」が45%、「趣味やスポーツに熱中」が44%と続いている。
③悩みや不安の内容では、「老後の生活設計」が55%と最も多く、「自分の健康」が48%、「家族の健康」「今後の収入や資産の見通し」が41%と続いている。
④今後の生活では、「良くなっていく」と答えた割合が10%、「同じようなもの」が59%、「悪くなっていく」が30%となっている。
⑤今後の生活の力点では、「レジャー・余暇生活」が38%、「所得・収入」が33%、「資産・貯蓄」が32%と続いている。
 参考:http://www8.cao.go.jp/survey/h24/h24-life/index.html
 
2、月例経済報告(8月28日)
 内閣府は、8月28日、月例経済報告を発表しました。
 8月の月例経済報告では景気の基調判断について、「景気は、このところ一部に弱い動きがみられるものの、復興需要等を背景として、穏やかに回復しつつある。」としています。基調判断については、「このところ一部に弱い動きがみられるものの」との文言を加えて、基調判断を10カ月ぶりに下方修正しました。
 「先行きについては、当面、世界景気減速の影響を受けるものの、復興需要等を背景に、景気回復の動きが続くと期待される。ただし、欧州政府債務危機を巡る不確実性が依然として高い中で、世界経済のさらなる下振れや金融資本市場の変動が、我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、電力供給の制約、デフレの影響等にも注意が必要である」としています。
 また、「政府は、大震災からの復興と景気の下振れ回避に全力を期すとともに、我が国経済にとって当面の最大の課題であるデフレ脱却に向け、日本銀行と一体となって、断固として取り組む。また、全力を挙げて円高とデフレの悪循環を防ぐ。デフレ脱却に向けては、適切なマクロ経済政策運営とともに、デフレを生みやすい経済構造を改革することが不可欠である。このため、政府として、平成25年度までを念頭に、「モノ」「人」「お金」を動かす観点から政策手段を動員する。また、7月31日に「日本再生戦略」を、8月17日に「平成25年度予算の概算要求組替え基準について」を閣議決定した。日本銀行に対しては、政府との緊密な情報交換・連携の下、デフレ脱却が確実となるまで強力な金融緩和を継続するよう期待する。」としています。
 参考:http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2012/0828getsurei/main.pdf
 
3、経済産業省の主な経済指標(鉱工業指標調査:2012年7月分速:2012年8月31日)
 経済産業省は、商鉱工業及びサービス業など幅広い分野にわたって統計調査を実施しており、それらの調査分析結果について取りまとめた統計をホームページ上に公表しています。これは鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向、生産の先行き2カ月の予測の把握を行うものです。7月分の概要(速報)は以下の通りです。
 -生産は横ばい傾向―
 ・今月は、生産、出荷が低下、在庫、在庫率は上昇であった。
 ・製造工業生産予測調査によると、8月上昇の後、9月は低下を予測している。
 ・総じて見れば、生産は横ばい傾向にある
7月の生産・出荷・在庫動向
(1) 生産
 7月の生産は、前月比▲1.2%の低下と2カ月ぶりの低下(前年同月比は▲1.0%の低下)となり、指数水準は91.5 (季節調整済)となった。生産の低下に寄与した業種は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業、精密機械工業等であった。品目別にみると、モス型半導体集積回路(メモリ)、蒸気タービン部品、アクティブ型液晶素子(大型)の順に低下に寄与している。
(2) 出荷
 7月の出荷は、前月比▲3.6%の低下と3カ月連続の低下(前年同月比は▲2.3%の低下)となり、指数水準は90.8 (季節調整済)となった。出荷の低下に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業等であった。
(3) 在庫
 7月の在庫は、前月比2.8%の上昇と3カ月ぶりの上昇(前年同月比は9.3%の上昇)となり、指数水準は110.5(季節調整済み)となった。在庫の上昇に寄与した業種は、電子・デバイス工業、情報通信機械工業、電気機械工業等であった。
 7月の在庫率は、前月比3.8%の上昇と2カ月連続の上昇(前年同月比は10.0%の上昇)となり、指数水準は128.3(季節調整済み)となった。
製造工業生産予測調査
 製造工業生産予測調査によると、8月は前月比0.1%の上昇、9月は同▲3.3%の低下を予想。9月の低下は、輸送機械工業、情報通信機械工業、一般機械工業等による。7月の実現率は▲3.5%、8月の予測修正率は▲2.9%となった。
 参考:http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
 
4、7月の失業率、横ばい
 総務省は、8月31日、7月分の労働力調査(速報)の結果を発表しました。
 それによりますと、7月の完全失業率(季節調整値)は4.3%でした。この数値は前月と同じです。完全失業率を男女別に見ますと、男性は4.5%(前月と同じ)、女性は4.1%(前月より0.1%上昇)です。
 また、同日、厚生労働省は7月分の一般職業紹介状況について発表しました。それによりますと、7月の有効求人倍率(季節調整値)は0.83倍であり前月より0.01ポイント上昇(好転)しています。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/05400.pdf
   http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002ib20.html
 
5、7月の消費支出、1.7%増
 総務省は、8月31日、7月分の家計調査報告(速報)を公表しました。
 7月における2人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり28万3,295円であり実質で対前年同月比1.7%の上昇となりました。名目でも1.2%の増加です。対前年同月比で増加するのは6カ月連続です。ただ、季節調整値では対前月比で▲1.3%減少しています。
 実質で対前年同月比増加した主な項目は、住居(対前年同月比+11%)、交通・通信(自動車購入など:同+19%)、保険医療(同+6%)、教育(同+5%)等となっています。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf
 
6、7月の消費者物価、下落
 総務省は、8月31日、7月分の全国消費者物価指数の結果を発表しました。
 それによりますと、生鮮食品を除く総合で7月の物価指数は対前年同月比で▲0.3%下落しました。下落するのは3カ月連続となります。総合指数でも対前年同月比で▲0.4%下落しています。
 対前年同月比で下落した主な項目は、ガソリン(対前年同月比▲6%の下落)、テレビ(同▲4%の下落)、電気冷蔵庫(同▲29%の下落)等となっています。
 一方、対前年同月比で上昇した主な品目は、電気代(+5%)等となっています。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
 
7、政府、増税でも赤字の試算
 政府は、8月31日、「経済財政の中長期試算」を公表しました。この中では、消費税増税(14年4月に8%、15年10月に10%)した場合でも財政赤字は赤字との試算となっています。
 実質成長率を楽観的にみた場合(成長シナリオ、2011~20年度の平均成長率は1.8%)でも、20年度時点での国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス(PB))は8.5兆円の赤字(GDP比で1.4%)としています。これを消費税換算すると3%程度となります。また、悲観的にみた場合(慎重シナリオ、2011~20年度の平均成長率は1.1%)では、プライマリーバランスは15兆円の赤字(GDP比で2.8%)としています。消費税換算では5%強となります。
 今回の試算では、消費税を10%に上げた場合でもプライマリーバランスが赤字となることになり、政府が目標とする20年度までに黒字とする国際公約は守られないことになります。
 参考:http://www5.cao.go.jp/keizai3/econome/h24chuuchouki8.pdf
 
8、7月の家庭の電気使用量、大幅減
 総務省は、8月31日、7月分の家計調査報告を公表しましたが、家庭の電気使用量が大幅に減少していることが分かりました。
 それによりますと、7月の1世帯当たりの電気使用量は342kWhとなり比較可能な2005年1月以降で最低の値になりました。前年同月に比べて7.3%減少しています。
 また、7月の1世帯当たりの電気代は7,869円であり、前年同月に比較して3.6%減少しています。
 参考:http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_rf1.pdf


 
 

 ≪人事異動≫(新規異動者のみ)
 経済産業省 
 
 平成24年8月20日
 製造産業局産業機械課
  課長 須藤  治 (前 内閣府参事官)

マイクロマシンセンター  BEANS研究所  NMEMS技術研究機構
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