財団法人マイクロマシンセンター

[No.2006-06] 2006年6月13日発行


ニ ュ ー ス 目 次  



  1 MEMS協議会設立パーティの開催
  2 Nanotech2006報告
  3 平成18年度・第1回通常理事会、第1回評議員会の開催



  1 第2回日韓中MEMS標準化ワークショップの開催(6月22日~23日)
  2 マイクロナノ2006の開催(11月7日~9日)
  3 第7回MEMS講習会の開催(7月10日)
  4 第9回マイクロナノ先端技術交流会の開催



  1 月例経済報告 (平成18年5月)
  2 技術戦略マップ2006の策定



  1 経済産業省の人事異動
  2 COOL BIZの実施


  
ニ ュ ー ス 本 文


 

1 MEMS協議会(MIF)発足記念パーティ開催

野間口会長挨拶 今年4月に発足したMEMS協議会の発足記念パーティが、5月19日(金)に経済産業省、NEDO技術開発機構の来賓をお迎えし、MEMS協議会正メンバー、アソシエートメンバー、MEMSフェロー(個人)、アフィリエート機関、及びMEMS協議会の有識者アドバイザーの方々、約70名の方が出席し、(財)商工会館にて盛大に催されました。


 パーティに先立ち、野間口会長から、現時点での協議会参加メンバーは、正メンバー、アソシエートメンバー、MEMSフェロー(個人)、アフィリエート機関、及びMEMS協議会の有識者アドバイザー9名の方も含め、総合計は143であることが紹介されました。

懇親会の様子 また、パーティに出席された方々からは、MEMS技術が小型・高精度で省エネルギー性に優れた高性能のデバイスを作ることができるため、キーデバイスとして多様な産業分野に展開できること、またMEMS技術の展開において産学連携が有効な手段となりうることなどから、MEMS協議会がこれらを推進する中核的存在として、今後の活動への大きな期待が寄せられました。

 なお、発足記念パーティに先立って開催された第1回MEMS協議会推進委員会では、平成18年度の活動の基本方針を決定いたしました。


2 Nanotech2006報告

 5月7日から11日まで、米国ボストンにて、Nanotech 2006が開催されましたので、ナノテクノロジーの動向、MEMS/NEMSへの展開、MEMS-ONEプロジェクトの知識・材料データ収集を目的に聴取してきました。正式名称は ”The Nanotechnology Conference and Trade Show” で、主催は Nano Science and Technology Instituteです。この会議は毎年開催されており今回は第9回目です。
内容は発表及びポスターによる技術発表で、総数は900件とのことです。並行して企業や機関・団体からの展示会が開催され、出展数は概略250社でした。日本で毎年2月開催されるNanotech200xとは対照的に学術発表が主体のイベントです。

<NSTI Nanotech2006会場> <U.S.Goverment Presentation>

 発表内容は、ナノ材料、バイオ、半導体、MEMS、等“何でも有り”の様相を呈しております。聴取した中で、米国のナノテクに向けた政策の考え方や、ナノテク技術及び他への
展開動向等(招待講演)と、MEMS/NEMS関連に関してはCMOSベースのファンドリー活用、ポリマー利用MEMS,低消費電力化、特異な材料特性実現、半導体のコンパクトモデル、MEMS信頼性への取り組み等の興味ある情報(個別発表)を得ることが出来ました。今回得られた知見はMEMS-ONEプロジェクトの他、次期プロジェクトや調査研究事業に役立たせていく所存です。

3 平成17年度・第1回通常理事会、第1回評議員会の開催
 5月19日(金)に(財)商工会館会議室において平成18年度第1回通常理事会が、5月24日(水)に平成18年度第1回評議員会が当センターの会議室において開催されました。
 主な審議事項は①平成17年度事業報告、②平成17年度収支決算、③平成17年度収支差額の処分、④平成18年度小型自動車等機械工業振興事業等の事業計画決定、⑤理事の一部変更(オリンパス株式会社の寺田昌章理事から唐木幸一理事へ、株式会社東芝の有信睦弘理事から田井一郎理事へ)⑥平成18年度研究賛助会費について、⑦MEMS協議会の体制並びに活動方針についてで、審議案件は全て原案通り承認されました。
 なお、これらは①平成17年度事業報告、②平成17年度収支決算については、当センターホームページ(http://www.mmc.or.jp)にて公開しております。



 

1 第2回日韓中MEMS標準化ワークショップの開催

 昨年11月、IEC東京会議が開催されたのを機に、日本、韓国、中国の三国間でMEMS標準化の取組状況および今後の標準化の考え方に関する意見交換を行うことを目的に日韓中MEMS標準化ワークショップを開催しました。各国にとって本当に有意義なものでしたので、今後、相互の国際標準化活動の情報交換のみならず、3ヶ国でMEMSに関して共同で研究開発や標準化提案を行う可能性についても議論を進めるため、ワークショップを各国持ち回りで毎年開催することを約束しました。第2回ワークショップは、6月22日~23日の2日間、韓国・慶州にて開催されることが決まり、日本からは、高島教授(熊本大学)、土屋助教授(京都大学)、岩岡教授(金沢工業大学)の3名に講演していただくことになりました。 プログラム詳細については決まり次第お知らせいたします。
   第2回日韓中MEMS標準化ワークショップ
   開催日時:平成18年6月22日(木)~23日(金)
   開催場所:コンコードホテル、慶州 
          http://www.concorde.co.kr

2 マイクロナノ2006の開催

 今年から、毎年行っておりましたマイクロマシン展、国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム、プロジェクト成果発表会を包含して、ビジネス交流の場としての総合イベント「マイクロナノ」として開催いたします。
 今年の「マイクロナノ2006」では、プロジェクト成果発表会として「MemsONE(MEMS用設計・解析支援システム:平成19年度よりサービス開始予定)」、さらにMEMS協議会の政策提言アピールの場としての「MEMSフォーラム」も加え、11月7日(火)~9日(木)の日程で開催することで、現在準備を進めています。
  開催場所:東京国際フォーラム
  日  程:11月7日~9日 第18回マイクロマシン展
       11月7日    MEMSフォーラム
       11月8日    第12回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム
       11月9日    MemsONE成果発表会 
 総合イベントとすることで、国内外からのマイクロナノ関連団体・企業とのビジネス交流・連携が一層深められるものと期待しております。詳細は、マイクロマシンセンターのホームページ「マイクロナノ2006」をご参照ください。

3 第7回MEMS講習会の開催

 当センターファンドリーサービス産業委員会では、MEMS産業の裾野を広げ、その発展を促進するために初心者・中級者を対象に現在まで6回のMEMS講習会を開催してきましたが、今回は中・上級者向けに下記のとおり第7回MEMS講習会「MEMSの設計・加工技術と応用例」を開催いたします。積極的なご参加をお願い致します。

 第7回MEMS講習会「MEMSの設計・加工技術と応用例」(中・上級者向け)
  ◇日 時:2006年7月10日(月)13:00~17:50~19:00
  ◇場 所:アルカディア市ヶ谷(東京・私学会館)6階阿蘇及び6階伊吹
  ◇参加費:18,000円  ◇定 員:100名 
  ◇参加申込:http://fsic.mmc.or.jp/mems-koshu/koshu-7/koshu-7.htmlを参照下さい。
   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ プログラム ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
    13:00  主催者挨拶
          青柳 桂一 (財団法人マイクロマシンセンター 専務理事)
    13:10  MEMSの集積・融合の進展と新産業創出への期待
          杉山 進  (立命館大学理工学部 教授)
    14:10  MEMS加工技術の現状と動向
          野沢 善幸 (住友精密(株) マイクロテクノロジー事業部 プロセスグループ長)
    15:05~15:40
           技術相談会(各社パネル展示説明)及び休憩
    15:40  自動車用MEMSの現状と技術動向
          野々村 裕 ((株)豊田中央研究所 車両・安全・ITSセンター 推進責任者)
    16:35  材料データベースを活用したMEMSの設計技術
          土屋 智由 (京都大学大学院 工学研究科 マイクロエンジニアリング専攻 教授)
    17:30  ファンドリーサービス産業委員会活動紹介
          富井 和志 (松下電工(株) 生産技術研究所 微細プロセス開発センター 主担当)
    ---- 休憩 17:50~18:00 ----
    18:00~19:00   懇談会 (6階伊吹)


4 第9回マイクロナノ先端技術交流会の開催

 当センターでは、賛助会員企業の専門家を対象に、マイクロナノ技術に関する各産業分野における先端技術への認識と理解を深め、マイクロナノ技術の普及啓発と産学の技術交流を図ることを目的として、「マイクロナノ先端技術交流会」を実施しています。
第9回のマイクロナノ先端技術交流会からは、本年4月に発足しましたMEMS協議会の産学連携事業の一環として、東北大学大学院 江刺正喜先生、慶應義塾大学 三木則尚先生をお招きし、下記のとおり開催します。

 ○日時:平成18年7月18日(火) 13:00~17:00 講演
                 17:10~18:30 懇談会
 ○場所:(財)マイクロマシンセンター 会議室
 ○内容:
 ①東北大学大学院工学研究科 江刺正喜 教授
    講演題目 「役に立つMEMS」
    講演概要  
     ジャイロやデータストレージなど代表的なMEMSに絞り、応用分野ごとの産業展開について述べ、最後にMEMSの主流である「集積化MEMS」や、多品種少量のMEMSにいかに対応するかなど、産業化の問題点を議論する。
 ②慶應義塾大学理工学部機械工学科 三木則尚 専任講師
    講演題目 「MEMSが可能にするこれからの技術(MEMS Enabling Technology)」
    講演概要 
     MEMS技術は様々な分野において、性能の向上、コストの低減に貢献してきた。本講演では、これからMEMS技術の活躍が期待される分野を、特に現在主流のシリコンベースではないMEMSデバイスに注目し、紹介する。
 開催案内及び参加申込み書は、賛助会員、MEMS協議会メンバーにお送りしますので、皆様のご参加をお願いいたします。




1 月例経済報告 (平成18年4月)

 内閣府が発表した月例経済報告(平成18年5月)の総論部分は次の通りです。

 (我が国経済の基調判断)
  景気は、回復している。
  ・企業収益は改善し、設備投資は増加している。
  ・個人消費は、緩やかに増加している。
  ・雇用情勢は、厳しさが残るものの、改善に広がりがみられる。
  ・輸出は増加し、生産は緩やかに増加している。
 先行きについては、企業部門の好調さが家計部門へ波及しており、国内民間需要に支えられた景気回復が続くと見込まれる。一方、原油価格の動向が内外経済に与える影響等には留意する必要がある。

 (政策の基本的態度)
 政府は、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2005」に基づき、構造改革を加速・拡大する。
重点強化期間内におけるデフレからの脱却を確実なものとするため、政府・日本銀行は一体となった取組を行う。
情報入手: http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei.html


2 技術戦略マップ2006の策定について

  経済産業省は昨年度産学官の知見を結集し策定しましたが、引き続き、技術戦略マップの見直しを実施し『技術戦略マップ2006』を昨年版の20分野から24分野に拡大して策定しました。特に、MEMSは「2-4.製造産業分野」の中に位置づけられ、新しくMEMS分野の導入シナリオが「目標」,「市場動向」,「企業の取り組み」,「研究開発の取り組み」,「関連施策の取り組み」5項目にわけ述べられています。また、ロードマップに関しても新たな項目の追加や、数値の見直しが行われています。
わが国のMEMSに係わるすべての人々の指標として、ご活用ください。
情報入手:
 http://www.meti.go.jp/press/20060428011/20060428011.html
 http://www.nedo.go.jp/roadmap/index.html 



1 経済産業省(製造産業局)人事異動

  平成18年5月20日付
   (氏 名)   (新)                   (旧)
   中桐 裕子  内閣府参事官付(原子力担当)   産業機械課技術係長
   甲元 信宏  産業機械課技術1係長        経済産業政策局企業行動課

2 COOL BIZの実施

 6月の衣替えに合わせて、当センターでは昨年同様6月1日から9月末の間、COOL BIZを実施いたします。当センターへは気楽な服装でお越し下さい。

 

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