オリンパスは、永年培ってきた光学技術・精密技術・流体技術を三 次元精密加工に融合させることにより、光MEMS、バイオMEMSを中心と した開発に注力している。マイクロプローブでは、CNTの特性に匹敵 するカーボン細線を、バッチ処理でカンチレバーの針先だけに選択成 長させたカーボンナノファイバー(CNF)探針の製品化に成功した。 また、FineMEMSプロジェクトでは、機能ごとに適した材料、構造体・ 部品で製作されたMEMS基板を基板状態で接合し、機能を複合・集積化 したセンサモジュールを実現するための製造基盤技術を確立している。 本講演ではこれら融合型MEMS加工技術の開発事例について紹介する。